こんにちは。ちゅうとくん(@tyuto_aotori)です。
この度「裏工作パルキア」の完全同型ミラーセットを作ったので説明書的な感じの記事を書いていきます。何年後かに読む/読んでもらう可能性も意識して書きます。
ポケカのことを何もかも知らない/忘れた人は「ポケモンカードとは」の項から読んで一番下までいったら上に戻ってきてください。
- 裏工作パルキアとは
- レギュレーション
- リスト ver.1.0(2022/12/2)
- 採用カードと使い方
- 調整用カード
- 裏工作パルキアミラーの妙味
- 細かいルール
- 注意事項
- ポケモンカードとは
- ポケモンカードのルール
裏工作パルキアとは
裏工作パルキアとは、ポケモンカードゲーム(ポケカ)で2022年にスタンダードレギュレーションで活躍したデッキタイプの1つで、オリジンパルキアVSTAR(S10P)をメインとし、特性「うらこうさく」を持つジメレオン、インテレオン(S1W)で補助をするデッキです。
動きの再現性、戦略の幅広さが魅力です。
レギュレーション
PJCS2022,WCS2022をベースに構築していますが、スペースジャグラー以降のレギュレーションマークDEFのスタンダードであればどれとでも言えます。
ルールは先攻1ターン目のドローあり、サポートなし、ワザなし、初手7枚、デッキは60枚、サイドは6枚です。「ポケモンのどうぐ」に関するルールは2022年当時のルールを適用します(グッズとして扱います。)
リスト ver.1.0(2022/12/2)
(実物写真)
(公式のデッキ構築機能より引用)
採用カードと使い方
オリジンパルキアV,VSTAR
デッキのメインアタッカー。ポケモンV,VSTARはともにきぜつするとサイドを2枚取られるルールを持つポケモン。オリジンパルキアVSTARはゲーム中1度だけ使えるVSTARパワーの特性「スターポータル」を持ち、これで水ポケモンにエネルギーをつけて戦います。
水エネルギー2個で使えるワザ「あくうのうねり」は、おたがいのベンチの数×20+素点60ダメージで最大260ダメージを出せます。パルキアVの「ハイドロブレイク」も状況を問わず200ダメージを出せるので時々使います。
メッソン、ジメレオン、インテレオン
2021~22年のポケモンカードを象徴するような進化ラインです。
メッソンはワザ「どんどんよぶ」で山札かられんげき(カード右上に「バトルスタイル」のマークがついているカードが存在し、それぞれのバトルスタイルでシナジーを発揮するデザインになっていた)のたねポケモン、このデッキではメッソンを3枚までベンチに出せます。後攻1ターン目の動きの保証といった感じです。
そこから進化するジメレオンとインテレオンは特性「うらこうさく」を持っており、進化した時にジメレオンは1枚、インテレオンは2枚、山札からトレーナーズを手札に加えられます。非常に強力なサーチ能力で、うらこうさくでどのカードを手札に加えるかという選択はこのゲームの「実力」の部分の面白さを担っています。インテレオンはワザ「アクアバレット」も優秀でスターポータルやキバナで起動してワザを使うシーンも多いです。
また、分岐としてれんげきのインテレオンも入っており、こちらは特性「クイックシューター」で毎ターンダメカンを2つずつ乗せることができます。
かがやくゲッコウガ
デッキに1枚しか入れられないというルールを持つ「かがやくポケモン」のカードです。
特性「かくしふだ」はエネルギーをトラッシュすると山札を2枚引ける効果で、スターポータルの準備のために水エネルギーをトラッシュに送る役割はもちろん、不足しがちな手札を毎ターン増やしていくことができる非常に強力なカードです。うらこうさくによるサーチに加えてかくしふだでのドローも合わさることでこのゲームに「引き」の面白さをもたらしてくれます。
ワザも強力で、相手2匹に90ダメージずつ与えられる「げっこうしゅりけん」を持っています。ベンチのメッソン(HP60)やジメレオン(HP90)を狙撃することで展開力を削ぎつつサイドを複数取り進めることができます。
マナフィ
特性「なみのヴェール」でベンチへのダメージを防ぐことができます。いわゆるメタカードの枠ですが先述の通りゲッコウガでメッソンやジメレオンが倒されると致命的なので確定枠として採用されます。
クロバットV
ポケモンのカードは最後ですが、こちらのクロバットVは国内の大会ではテンプレの確定枠という程ではありませんでした。効果としては出た時に手札が6枚になるように引ける特性「ナイトアセット」を持つサイド2枚のポケモンです。世界大会のリストをいくつか見ていたところ採用しているリストが複数あったことや、いわゆる「置き物」のサイド2枚のポケモンを入れることでミラーマッチの面白みを増すことを考えての採用です。(この辺の発想についてはWCS2010のガブレンミラーセットを持っている先輩が確定枠ではないがジーランスの打点に関わって面白いからアンノーンQを入れてるみたいな事を言ってたのを聞いたのが影響してたりします)
クイックボール、レベルボール、しんかのおこう
ここからグッズ。
汎用的なポケモンサーチカードです。クイボはたね、おこうは進化ポケモンを手札に加えられて、レベボはHP90以下を加えられるのでジメレオンもサーチ可能です。
ヒスイのヘビーボール
サイドを見てたねポケモンを1枚拾うことができます。
バトルVIPパス
最初の番にしか使えないグッズで、ベンチにたねポケモンを2匹出すことができます。ピン刺しですが後攻であればカイからサーチが可能です。
回収ネット
主にインテレオンラインやかがやくゲッコウガを回収して特性を使い回すことができます。バトル場のポケモンを対象にすることで実質的な入れ替え札にもなります。
クロススイッチャー
2枚同時に使うことで相手のベンチポケモンを呼び出しながら自分の入れ替えも行えます。うらこうさくやカイでサーチすることで2枚は案外簡単に揃えられます。
もちろんグッズなのでこれを使いながら他のサポートを使うことも可能です。
たっぷりバケツ
山札から水エネルギーを2枚手札に加えられます。1枚が2枚になるのは強いです。手札からつける分とかくしふだのコストにする分が用意できます。
ふしぎなアメ
メッソンをインテレオンに進化させることができます。2ターン目にアクアバレットを使う選択肢がとれる他、うらこうさくの2枚サーチを使うタイミングを調整できたりもします。
やまびこホーン
相手のトラッシュのたねポケモンをベンチに呼び出せます。これをケアすることもミラーマッチでは大事になります。
こだわりベルト、大きなおまもり
ポケモンのどうぐ(グッズ)で、それぞれポケモンVへの打点/最大HPを30上げるカードです。
カイ
ここからサポートです。水ポケモンとグッズを1枚ずつ手札に加えられます。確実なサーチ能力が魅力です。
マリィ
状況を問わず使える手札干渉札であり、自身も手札をトラッシュすることなく5枚引くことができます。ルール上お互いの手札が山札の下に戻せない時は使用の宣言ができません、注意しましょう。
メロン
ポケモンV(VSTAR含む)にトラッシュの水エネルギーをつけて、3枚ドローできます。スターポータルを温存したい序盤やエネルギーが減ってきた中終盤などに使えます。
キバナ
こちらは前の番に自分のポケモンがきぜつしていたらトラッシュから基本エネルギーを1枚つけられ、さらに好きなカードを山札からサーチできます。メロンと違って非Vのインテレオンやかがやくゲッコウガにもつけられます。
ツツジ
この環境で最もよく使われる逆転のための手札干渉札です。相手のサイドが3枚以下の時だけ使えて、自分は6枚、相手は2枚、引き直すという効果です。
ダンデ
打点+30です。これもテンプレの確定枠ではないのですが、やはり面白いカードなので採用しています。
ボスの指令
この環境の定番の呼び出し手段ですが、クロススイッチャーを採用しているため1枚のみの採用です。
頂への雪道
超強力な妨害スタジアムです。ポケモンVやかがやくポケモンの特性をなくすため、いかに自分は影響を受けずに相手に妨害を押し付けられるかが重要になります。
トレーニングコート
リソース管理に役立つスタジアムです。トラッシュから回収したエネルギーをかくしふだのコストにすることもできます。
基本水エネルギー
確定枠。
キャプチャーエネルギー
無色1個分の特殊エネルギーで、つけた時にベンチに空きがあれば山札からたねポケモンを出せます。ワザに無色要求がないパルキアにつけると勿体ないので他のポケモンにつけるとグッド。
調整用カード
入れなかったけど本当はあった方が面白いかもしれないカードを挙げます
博士の研究
サポートです。手札を全部捨てて7枚ドローします。
ハイパーボール
グッズです。手札を2枚捨てると好きなポケモンを持ってこれます。
ともだちてちょう
グッズです。トラッシュのサポートを2枚山札に戻せます。
ふつうのつりざお
グッズです。トラッシュのポケモンと基本エネルギーを2枚ずつ山札に戻せます。
セイボリー
サポートです。3枚引いて、相手のベンチを3匹になるまでトラッシュさせる効果です。裏工作軸のデッキに対してめちゃくちゃ効くので今は入れてないですがクロバットをトラッシュされるみたいなこともあるので入れてもいいかも。
各種採用カードの○枚目
オリジンパルキアV、クイックボール、レベルボール、しんかのおこう、カイ、キャプチャーエネルギーなど、増やしたいカードは多いです。
裏工作パルキアミラーの妙味
2022年の僕は妙味を語れるほど競技ポケカに取り組んでいた訳では無いですが浅〜い語りとして妙味をいくつか挙げます
①ベンチの展開が自分の打点になり、相手の打点にもなる
メッソンなどを並べると強いという性質がパルキアのワザと噛み合っているのですがミラーだと相手の打点も同じだけ上がるので要注意です。
②絶妙な最大打点「260」
あくうのうねりの最大打点は両者フル展開時の260。オリジンパルキアVSTARのHPは280なのでこだわりベルトやダンデなどを使うタイミングが鍵になります。
③サイド1枚アタッカーの有効活用
システムポケモンでありながらかなり戦えるインテレオンやかがやくゲッコウガを上手に使う/相手に上手に使わせないことが大事になります。
④ベンチに何を置くか
意外とベンチ枠は狭いのでマナフィを置くべきか、クロバットVを使っていいか、メッソンは何匹並べるか、など考えるのが面白いです。
細かいルール
このデッキで起こるちょっと細かいルールの補足です。
・テキスト中の「ポケモンV」とは、カード名にVやVSTAR(、VMAX、V-UNION)を含みVルールやVSTARルールなどを持つポケモン。「〜〜V」で終わっていないVSTARも含まれます。
・「次の自分の番、このポケモンはワザを使えない。」などワザの効果は、ベンチに戻ったり進化したりするとなくなります。例えば、オリジンパルキアVが「ハイドロブレイク」を使った次の番にクロススイッチャーを使ったり相手の番にボスの指令を使われたりしてベンチに戻った後バトル場のポケモンが逃げるなどして再びパルキアがバトル場に出たら、ワザは使えます。VSTARに進化した時も使えます。
・「ダメカンをのせる」という効果はダメージではない。ので、ダメージを受けない効果で防ぐことはできず、ダメージをプラスする効果で増やすこともできません。
・カードの効果で何も起こらないことが明らかな場合は使用できない。例えば、山札がない時に山札からカードを持ってくる効果や、ベンチが埋まっている時にベンチにポケモンを出す効果(キャプチャーエネルギーやバトルVIPパス)。ただし、ワザであればエネルギーがついているなら宣言自体は可能。
・「A。その後、B」というテキストのカードは「A」が実行可能な時にしか使用できない。また、「A」が実行できた時にしか「B」の効果は使用できない。「B」の効果が使えない時でも「A」ができるならカードは使える。(メロンはトラッシュから水エネルギーをポケモンVにつけられる時にしか使えない、など)
・山札からカードを持ってくる効果は、「好きなカードを1枚」などと書いている場合は必ず1枚手札に加えなければならない。「ポケモンを1枚」「トレーナーズを1枚」「水エネルギーを1枚」などと書いている場合は1枚持ってきても良いし、0枚でも良い。2枚指定の時に1枚持ってきても良い。同様にサイドについても(2022年現在は)持ってこないことができる。
注意事項
と言っても別に注意することはないんですが長く使いたいのでカードやデッキシールドが折れないように注意して欲しいなという感じです。使い終わったら60枚あるか数えましょう。
シャカパチは僕が見ているところなら良いです(過剰だった時に指摘できるので)。
オーバースリーブに傷がついてきてるなと思ったら言ってください、取り替えます。
ここからはポケモンカードのことを知らない/忘れた人がこの記事を読むために必要な情報を書いていきます
ポケモンカードとは
ポケモンカードとは、ゲーム『ポケットモンスター』シリーズの世界をカードゲームで再現した2人用のトレーディングカードゲームです。1996年にスタートした初の国産TCGとも言われています。
この記事ではポケモンカードゲーム ソード&シールドシリーズ(2019~2022)のデッキを取り扱っています。
ポケモンカードのルール
2人のプレイヤーが交互に番を行い、ポケモンをきぜつさせる(倒す)ことで取れる「サイド」を先に6枚取り切った方が勝ち、というのが基本ルールです。
バトルで使用する60枚のカードの束のことをデッキといい、デッキの中には場に出してワザを使う「ポケモン」、ワザを使うためにポケモンにつける「エネルギー」、様々な効果でバトルを有利に進めるための「トレーナーズ」のカードが入っています。
対戦準備
あいさつと握手をします。
ジャンケンなどで勝った方が先攻後攻を選びます。
デッキをよくシャッフルして山札として(盤面の手前半分が自分のエリアで、その右上に)置きます。
そこから7枚引いて「手札」とします。手札は相手には見せません。
左上に「たね」と書いてあるポケモンのカードが直接場に出せるカードなので、たねポケモンのカードが手札にあるなら1枚選んでバトル場(盤面の中央)にウラにして置きます。手札に他にたねポケモンがいるならベンチ(バトル場より手前にある控えのポケモンを5匹まで置くゾーン)にウラにして置いても構いません。
引いた7枚の中にたねポケモンがいなければ手札のオモテを相手に見せてもう一度シャッフルし直して7枚引き直します。こうして引き直した回数が相手より多ければ、(サイドを置いた後に)その多かった回数分まで相手はカードを引けます。
たねポケモンをお互いに置いたら、盤面の左側に、山札の上から6枚をオモテを見ずに置きます。これを「サイド」と呼び、ポケモンをきぜつさせた時にご褒美としてとることができます。
ダメージを数える用のダメージカウンター(ダメカン)やマーカーも用意しましょう。VSTARパワーを使ったかどうかを示すためのVSTARマーカーは盤面の見えるところに置きます。
これで準備完了です。お互いに伏せているポケモンのカードをオモテにしてバトルスタートします。
↓カードの配置が描かれたプレイマットの写真
番の流れ
番のはじめに、山札を1枚引き手札に加えます。(番のはじめに引けなかったら負けです。)
番の中で自由にできることが次の行為です。これらはどの順番でやっても良いです。
- 手札からベンチにたねポケモンを出す
- ポケモンを進化させる(最初の番と、出したばかりの番のポケモンはできません)
- 手札からエネルギーを1枚、場のポケモンにつける(1回の番に1枚だけ)
- トレーナーズを使う(グッズは何度でも、サポートは1回の番に1枚、スタジアムも1回の番に1枚)(サポートは先攻の最初の番は使えない)
- ポケモンの特性を使う(特性はワザとは別にポケモンが持つ能力で、常にはたらくものと、場にある時や出した時に宣言して使うものがあります。)
- 「にげる」ためのエネルギーをトラッシュしてバトルポケモンをベンチポケモンと入れ替える(1回の番に1回。他のカードの効果で入れ替えるのとは別カウント。)
番の終わりに、バトルポケモンのワザを1つ使えます。技をつかうためにはワザ名の横に書いてあるマークの分だけエネルギーがついている必要があります。白いマークは無色(どのエネルギーでも良い)で、他は対応した色のエネルギーが必要です。
ワザを使わない、使えないときは番を終えることを相手に伝えると番が終わります。
先攻の最初の番はワザが使えません。
番と番の間にポケモンチェックというものがありここでどくややけどのダメージを乗せたりするのですが、割愛。
次の相手の番が始まり、これを交互に繰り返します。
ワザとダメージについて
ワザを使って相手のポケモンにダメージを与えることができます。ワザ名の右側や説明文にしたがってダメージを計算して、与えるダメージと同じ数のダメージカウンター(ダメカン)をダメージを受けたポケモンの上に置きます。ダメカン1個は10ダメージを表します。必要に応じて50や100のカウンター(やサイコロ)で両替(?)しても良いです。
ワザや特性の効果を使用したのち、受けたダメージがポケモンの右上に書かれた最大HPの値以上になったらそのポケモンは「きぜつ」します。きぜつしたポケモンはついている全てのカードとともにトラッシュに置かれ、ポケモンをきぜつさせたプレイヤーはご褒美として自身のサイドからカードを1匹につき1枚(カードに「相手はサイドを2枚とる。」などというルールが書かれているなら、2枚)取って手札に加えます。どこから取っても良いですが取るまではオモテを見ません。
こうして6枚のサイドを取り切ることが勝利条件です。(相手が番のはじめに山札から1枚引けなくなった場合も、勝利となります。)
おわりです
対戦をしましょう。