令和の王道、仮面ライダーガッチャード(13~27話感想)

こんにちは。ちゅうとくんです。

 

みなさんは、「ガッチャ」してますか?

僕はしてます。

 

ということで今回は、毎週日曜午前9時から放送している『仮面ライダーガッチャード』の感想記事、第2弾です。

 

第1弾はコチラから。

仮面ライダーガッチャード、見よ〜ぜ(1話~12話感想) - 一応、ブログです

 

 

ざっくりキャラクター&世界観

一ノ瀬宝太郎/仮面ライダーガッチャード

本作の主人公。自分だけの「ガッチャ」を探す真っ直ぐな性格の高校生で、ある日突然謎の人工生命体「ケミー」と出会い、謎の男性から仮面ライダーの変身ベルトを託されます。怪人との戦いの中で自らを「仮面ライダーガッチャード」と名付けました。

 

錬金術

仮面ライダーの力の源であり、錬金術によって生まれた奇跡の生命体が「ケミー」。

その存在は錬金連合によって秘匿されており、錬金術やケミーを見た一般人の記憶、記録は消去されるなどの掟がある。

宝太郎はケミーとの出会いをきっかけに錬金アカデミーに入学し、同級生の九堂りんねや先輩達と一緒にケミーの収集(ガッチャ)をしていきます。

 

1クール目の話

10話までの話は前のブログで書いてるのでサッと済ませます。これ以降、各話のネタバレを含みます。

 

本編を見たい場合はアマプラやテラサ(、あと東映公式)で配信やってます

空気感を掴みたければまず10話まで見るといいかなと思います(僕は10話が好きなので。)

 

1~10話

ここが第一部にあたり、ケミーとの出会いが1話or2話完結の形で描かれています。

最初の4話くらいはすっげ〜不安な立ち上がりなんですが、それ以降徐々に物語は明るく、バトルは楽しく。と言った感じの持ち味が発揮されて面白くなっていきます。

 

11~12話

第二部。各属性最強格のレベルナンバー10のケミーのお話がメインになります。

11話は錬金連合からの調査官が派遣される所から物語が始まり、その週の内に裏切り者が調査官の1人だと判明。しかも次の12話で消される。爆速。それもそのはず、裏切り者が誰かとかは大事じゃなくてメインキャラの動向の方が見せるべきものだから。

12話は緩急の「急」の部分。これまで王道爽快ヒーロー番組をやっていたガッチャードが「仮面ライダードレッド」の登場で一転シリアスな空気に包まれる。その瞬間、めちゃくちゃドキッとする。しかもめちゃくちゃお話の持っていき方が丁寧。今後への期待が爆上がる回でした。(爆上がった結果第1弾の記事を書いたため、このような分割になっている)

 

各話感想

13話

仮面ライダードレッドから錆丸先輩を救う。強大な敵の力に対抗するのは宝太郎達が積み上げてきた友情、そしてケミーとの絆。眩しすぎる。全てのキャラが魅力的で本当にスゴい。

スーパーガッチャード クロスユーフォーエックスは…変わった見た目だ!!

ニチアサのシリアス展開というものを大きなお友達はどうしても喜んでしまう。でもシリアスの本質ってただ人がポンポン退場するとかそういう事じゃなくて、こんな感じで光を描くための影なのかも。この調子で頑張ってくれ〜〜って思って見てました。

 

14~15話

レベルナンバー10、エックスレックスとの出会いを描いたエピソード。

唐突、だけど何故か納得してしまう新情報や、「風が強く風車を回すように」応援が仮面ライダーの力になるという新時代の「仮面ライダー」解釈に、この番組、やりたい放題すぎる!!!!と唸らされました。

本当に、視聴者を楽しませすぎ。

 

16話、の前に

冬映画『ガッチャード&ギーツ』が公開されました。1つ前のライダーとのコラボ作品ではあるのですが、時系列的には15話と16話の間にあたり、TV本編と地続きの正史にあたります。

で、15話までに登場していたいくつかの要素は映画のチラ見せであったり、逆に映画で得た力は16話以降持ち越されているので本編だけ見てると謎が残ったまま(何か飛ばした?みたいな気分)になるかもしれません。

 

ざっくりネタバレ

・5体のレベルナンバー10を仲間に

・さらにもう1体、レベルナンバー10のクロスウィザード(15話ラストでカードを持っていた魔法使いのケミー)も仲間に

・釘宮調査官の野望が明らかに

・九堂りんね、夢の世界で「仮面ライダーマジェード」の力を九堂風雅から受け取る

・釘宮を撃破。

 

そんなこんなで11~15話と冬映画を合わせてレベルナンバー10篇が完結。調査官のくだりはおしまいで16話から新章になります。

 

16話

第三部、スタートということで新キャラが登場。黒鋼スパナの師匠「枝見鏡花」や敵の司令塔「グリオン」。

そして、オレンジのガッチャード!!!誰???????????????

 

映画にて新ライダー登場というサプライズがあった直後の放送でもっと知らない情報を出される。テレビ番組の作り方が上手すぎます!!!

 

2023年最後の放送を衝撃の連続で締めくくり…

 

新、キービジュアル公開

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知らないガッチャード、ついこの前知ったマジェード、絶対スパナが変身する知らない仮面ライダー。後ろにはさっき見たオレンジのガッチャードこと「ガッチャード デイブレイク」。

ちなみに右端にいるのはスピンオフで登場した仮面ライダーレジェンド。

情報盛り沢山で年明け以降のお話も盛り上げていくぞ〜って気合いを感じます。すげ〜

 

17話

グリオンの力でマルガムが強化。ガッチャードの力で敵わない敵に対抗できるのは…ガッチャード デイブレイク!!いつもガッチャード(宝太郎)が活躍する時に流れるBGMと共に登場し、圧倒的強さを見せる。十数話かけて身体に染み付いた「ヒーローが助けに来た!」という反応を呼び起こす演出が、ニクい。

そしてまさかの離反、日常の崩壊。新章に入り、物語が加速した回でした。

 

18話

17,18が2話完結なんですけどそれぞれ濃すぎて分けてます。

18話はなんと言っても「さすが俺!」という最強のセリフ。脚本家のXによるとカット候補だったらしい。マジで入れてくれてありがとう。

こんな良いセリフがカットされていたかもしれない理由は、たぶんシンプルにこの回がめちゃくちゃ大事なシーンが多いから、かな。

宝太郎が決意を固めてイグナイターを錬成する大事なシーン。そしてそれを使ったファイヤーガッチャードの初変身という大事なシーン。そして初アクション。

 

ファイヤーガッチャードのアクション、めちゃめちゃめちゃめちゃワクワクしましたね。新しい挿入歌もすごい。平成1期の挿入歌でお馴染みのRIDER CHIPS楽曲。これ毎週流れます。王道爽快ヒーロー番組すぎる!!

そしてライダーキック。最大の加速になるまで鎖を張って溜めて、解き放つ最高速のキック。バケモン。ライダーキックって、こういうこともできるんだっていう興奮がありました。

 

19話

デイブレイクが未来に返り、次にスポットが当たるのは九堂りんね。映画で一度変身したものの再び変身するには何かが足りていない。

そんなりんねの決意をお得意の魅力的なキャラ描写でお届けするガッチャードらしい良い回。と思ったら脚本はこの回が初担当とのこと。キャラクターを大事にしてくれて、嬉しいですね。

 

20話

20,21が連続エピソード。宝太郎とりんねの覚醒に対して、焦りを募らせる黒鋼スパナ。思えば16話で仮面ライダーを狙う敵を前に宝太郎が「仮面ライダーは俺だ!」と言った時の表情から既にスパナの変化の兆しがあり、遂に向き合う時が来たか…と思いながら予告で鎖をいっぱい巻かれたスパナを見ていた。目の前の絶望、封印された過去、怒り、苦しみ…悪意。

 

完全に予想外、というか予想以上の引き締め方に本当に驚いた。でも絶望の後に希望があるのはバレバレ(キービジュアルやOP映像でライダーになるのが分かっているため)。それにしても調理が上手い。希望がバレバレなら、絶望で驚かせてやるって、マジですごい。

20話が終わると21話の予告が流れるわけですが、これがまた良い。鏡花さんのセリフとスパナのセリフが交互に流れて最後に「変身。」

やっぱ「変身」だよな〜〜!!!!!!

 

21話

スパナ覚醒後編。

超A級で一匹狼、そんな黒鋼スパナを覚醒させるのは絆や友情ではない。でも、沢山の人から託された思いが彼の炎を熱く燃えさせる。

燃えすぎます!!!!!!!!!!

(※時々「〇〇すぎます!!」みたいに言ってるのは劇場版仮面ライダーギーツを見て「萌えすぎます!!!」って叫んだら映画館追い出されたみたいな(当然オタク誇張)ライダーオタクのポストに由来してます。)

 

炎の素面アクション、カッコよすぎる。

ケミーと仲良くするのではなく、共鳴したケミーが自ら寄ってきて力を貸す、という宝太郎とは違うライダーの姿を見せていて、カッコいい。上手い。

ギアが上がっていく演出、良すぎる

 

やっぱ「変身」だよな〜〜!!!!!!な回でした。

 

22~23話

3人のライダーの覚醒があって一度日常回が挟まります。言ってしまえばギャグ側のお話なんですけど、シリアスの後にギャグやって大事故が起こってないのって冷静に考えるとめちゃくちゃすごい。なんなんだこのバランス感覚は。

アクションに関して、23話でこの番組初の「ダブルライダーキック」が披露されます。仮面ライダーシリーズの激アツノルマみたいなやつなんですけど、ガッチャードはその魅せ方もヤバい。

いやとにかく見てくれ…としか言いようがない。普通に2人のライダーがせーのでライダーキックするだけじゃない、本当にビックリするダブルライダーキックでした。

あとこの回ガッチャードの爆速のライダーキックが通過する時に錆丸先輩が身体では反射的に身構えてるのにアイザックを通して「行っけー!!」って言ってるの好きすぎる。なんでこんなにライダー以外のキャラの動かし方が上手いんだ??

 

24~27話

第三部ラストの4話。

24話は「総集編」の回。なんだけど振り返りが始まるまで全然気づかなかった。総集編かい!!ってなりつつも、面白く見れる工夫があり毎年すごいよなってなる(総集編は大人の事情か何かで毎年ある)、しかも後の展開への準備も完璧。

25話ではミナト先生の過去が明らかに。過去ミナトの後輩、錫屋大輝って言うらしいんですけど、ぽっと出じゃん、誰?ってなる所をわずかなセリフで「ああ、我々(視聴者)は彼のことを知らないけど、知っている」って思わされるの、ちゃんとしてるな〜ってなる。

26話を経て27話の決戦に繋がる。全部のキャラが余すことなく魅力的なの、めちゃくちゃすごい。泣きました、普通に。

 

アクションの話

プラチナガッチャード、てんこ盛りだ!今やっちゃっていいんだ、てんこ盛り。戦闘にも文脈が乗っている。仲間の力が集まれば、負ける気がしないよな〜〜

それからこの4話では他にも色々登場していた。アイアンガッチャードはここでパンチキャラか〜!ってなったしドレッドの強化形態は全部かっこいいね。綺麗に壱+弐が参になってるの好きです。

 

全体を通して

めちゃめちゃ面白いです、この作品。

分かりやすい、と言うとそれは別に褒め言葉じゃないだろってなるかもしれないんですけどそれぞれのキャラクターの行動に理由があって、それをちゃんと作中で描いている。おかげでキャラが魅力的になってるし、話の盛り上がりに水を刺されない。

あと敵味方のパワーバランスが良いです。2クール目でも一般怪人がいっぱい出てくるのも良い。

戦闘シーンは新ライダー新フォームの回なんかは特に演出がキマっていてカッコいいし、何より毎回挿入歌が流れるのが良い。仮面ライダーの挿入歌、平成1期と2期の頭くらいまではかなり高頻度で流れていて印象的なんですけど最近だいぶ限定的な感じだったんですよね。でもガッチャードは超久しぶりに挿入歌が全面に押し出されていて、爽快でアツくなる。あと1曲くらいあるのかな、キャスト歌唱だと胸アツ。

爽やかで明るい空気感だからか、子供向けっぽさを感じる人もいるみたいですがそれは否定しません。だって僕はヒーロー番組を見に来ているので… でも、ただの子供向けじゃない。観ている人を全力で楽しませる仕掛けに溢れていて、これぞ「令和の王道」。

第三部を終えて勢力図がまた変わった状態で第3クールに入ります。次はどんな戦いが見れるのか。期待や信頼は高いですが、そうは言っても4クールの作品で一切ダレないことって至難の業だと思うのでドキドキしながら新章を待ちたいと思います。

 

ところで、キービジュアルにいた仮面ライダーレジェンドはいつ登場するんだ??

 

おわり

いかがでしたか?

仮面ライダーガッチャード、面白いのでみんなに見てほしいのですが普段からニチアサ見てる人以外はあんまり誰も見てないので勿体ね〜って思ってます。でも僕もみんなが激推ししてる作品全然見れてないのでおあいこってことで。

いつか気が向いた時に「そういえばアイツがめちゃくちゃオススメしてたなあ」って思って見てくれれば幸いです。

現行の放送期間であればアマプラやテラサで見ることができます、是非。