ニチアサ特撮を、見よう

こんにちは。ちゅうとくんです。

 

皆さん、ニチアサ特撮(スーパーヒーロータイム)、見てますか?

 

たぶん見てない人の方が多いと思います。

 

ということで今回は僕がいつも見ているニチアサ特撮についてお話していこうと思います。

 

ニチアサ特撮の概要

ニチアサとは毎週日曜日の朝にテレ朝系で放映されている番組の総称で、その中でも特に『スーパー戦隊シリーズ』『仮面ライダーシリーズ』の東映特撮2作品をスーパーヒーロータイムと呼んだりします。

 

スーパー戦隊シリーズはおおよそ5人くらいの戦隊が悪の組織と戦う作品、仮面ライダーシリーズは1人以上の仮面の戦士が敵と戦う作品です。ヒーロー物ですね。

 

それぞれ50年近く愛されているシリーズで、伝統と挑戦に溢れた作品が毎年制作されています。基本的には1年(4クール50話前後)スパンで新しい作品が作られます。

僕も全部は追いきれてないのでこれ以降の話は僕が知ってるここ15~20年くらいの作品の話だと思って読んでください。

 

スーパー戦隊シリーズの「フォーマット」

毎年新しい作品が作られる中でも「これは…スーパー戦隊だね!」となるためにある程度あるあるみたいなものがあります。

 

①真ん中がレッドの◯人組

あるあるですね、ド定番。時々例外もあるんですが大体の戦隊はレッドが真ん中で、初期メンバーが3人だったり5人だったりします。例外の例としては、真ん中が白、初期メンバーが9人、など。型破りもまた、定番なので。

 

②「今週の怪人」

敵組織は毎回違う怪人を人間界(とか)に送り込んでそれを戦隊が倒します。目的は作品ごとに色々で、普通に世界を征服するためのもあるし、汚れた世界にしたいとか、喜怒哀楽の感情を集めたいとか、そういうのもあります。

1回出てきて悪さをして逃げて、次に出てきた時にみんな揃って撃破、みたいな流れがお決まりです。

あとこれも定番?なんですが何らかの理屈をつけて1回使った怪人をもう1回使ういわゆる「再生怪人」の回もよくあります。

 

③名乗り

全員集合したら、名乗ります。アツいですね。

変身前の名前をいうパターンも時々ありますが、多くは(二つ名・決め台詞+)変身後の名前を名乗ります。

これ要る?みたいに思う人ももしかしたらいるかもしれないんですが、伝統芸能なので拍手して見守りましょう。

 

④巨大戦

等身大戦で1回倒された怪人は何らかの理屈で巨大化(または巨大な別個体が登場)して、それに対抗してヒーロー側も巨大ロボになって戦います。7:50分くらいのことですね、って言おうとしたけど今放送時間変わってるんだった。

巨大ロボには定期的に新要素(新しいおもちゃ)が追加されて、デカい合体をしたり2体以上で並び立ったりします。

 

⑤追加戦士、強化フォーム

番組の途中から参戦する「6人目」(6とは限らない)の戦士も定番です。ゴールドやシルバーが多い傾向にはありますが、他の色も結構あります。

また、基本的に強化はロボがメインで人本体の姿が大きく変わるパワーアップは仮面ライダーほど多くないのですが、中終盤に1つ強化フォームを獲得することがあります。作品によって扱いが違っていて、レッドだけのパターン、交代制のパターン、初期メン全員のパターン、レッドと追加戦士だけのパターンなど、割とバラバラです。

 

仮面ライダーシリーズの「フォーマット」

スーパー戦隊と結構フォーマットが違うので、仮面ライダーを見ると仮面ライダーだなあ、となります

 

①主人公は1人

戦隊もほとんどレッドが主人公ではあるんですけど、5人揃って、◯◯ジャー!という作風なのに対して、仮面ライダーは基本的には主人公は1人です。

 

②相棒はバイク、必殺はキック

ジョイマンじゃなくて、これは仮面ライダーゴーストのベルト音声のラップです。

第1作から脈々と受け継がれる系譜としてバイクとライダーキックがあります。もちろんこれも例外はあって、バイクに乗らないライダーや、車を相棒にするライダー、バイクに「なる」ライダーなどがいたり、メインの必殺技が音撃や剣撃のライダーがいたりします。

 

③敵と力の源を同じくする

これも全部が全部そうという訳ではないんですけど、仮面ライダー(1号)がそもそも敵組織による改造人間だという所からシリーズが始まっていて、近年は改造人間なんて物騒な描写はあんまりないんですけど何かしらその要素が継承されていたりいなかったりします。

最近ので有名な(?)所だとなぜ宝生永夢が適合手術を受けずにエグゼイドに変身できたのか、とかその辺。

 

④「変身」

スーパー戦隊は「変身!」って言わないんですよね、基本的に。仮面ライダーは、言います。伝統芸能です。

そういえば1号(主人公)ライダーの変身にはだいたいベルトを使うのですが、「◯◯ベルト」という呼び名から最近は「◯◯ドライバー」という呼び名に移り代わっています、なんでだろう。

 

⑤2号ライダー、サブライダー

主人公は1人なんですけど、ライバルとか相棒とかそういうポジションで2人目(以降)のライダーが登場するのが『アギト』以降は定番になっています。登場順が2番目のライダーが2号とも限らなくて、物語上の立ち位置とかおもちゃの商品展開とかで判断されます。

 

⑥フォームチェンジ

近年の仮面ライダーは1号ライダーを中心にフォームチェンジが多数登場します。属性変化や武装変化的な横軸のフォームチェンジと、パワーなどが上がる縦軸のフォームチェンジが良い感じに組み合わさって(新しいおもちゃに合わせて)登場します。オタク、最終フォーム/最強フォーム論争しがち。

 

⑦もうこれフォーマットとかじゃないけど

仮面ライダーシリーズは長いこと続いてるんですけど1回途切れた時期があって、TVシリーズで言うと『BLACK RX』と『クウガ』の間にあたります。それで、第1作『仮面ライダー』から『BLACK RX』までと『真』『ZO』『J』を「昭和ライダー」、『クウガ』から『ジオウ』までを「平成ライダー」、令和にスタートした『ゼロワン』以降を「令和ライダー」と呼ぶことが多いです。平成の中でも『ディケイド』までの10作品が平成1期、『W』以降の10作品が平成2期と呼ばれたりもします(これは公式では無い)。

 

スーパー戦隊仮面ライダーの感覚的な違い

そりゃ見た目で戦隊かライダーかぐらいは分かるんですけど、見ている1個人の感覚的な話をします。

 

まず物語の雰囲気。スーパー戦隊は明るくて親しみやすく、仮面ライダーはリアル志向で真面目。仮面ライダーの方が少しだけ大人びた目線な気がします。

じゃあ大人が見て面白いのが仮面ライダーなのかと言うと別にそうとも限らなくて、雰囲気が大人びているだけでメインターゲットは子供なので(特に近頃は)なんやかんや脚本や描写に制約がありますし、1年50話やる作品なのでどの作品にも多かれ少なかれガバ、破綻があります。時々ビタッとハマってダークな部分も含めて描き切れる作品があるにはあるんですが、毎年そうだとも限らないので基本は少年の心になって、毎週のヒーローの活躍をワクワクしながら見守るのがいちばん面白いです。

スーパー戦隊はリアリティとかをある程度割り切っている分かなり自由にのびのびとヒーローを描けているので、むしろこっちの方が作品全体のまとまりみたいなのはある気がします。あとヒーローがカラフルなので、多少重い展開をやっても大丈夫。結構ビックリする設定の作品もあります。

 

ヒーローの見た目の話をすると、スーパー戦隊は皆さんがイメージしているような色とりどりのスーツって感じで毎年それぞれデザインは凝ってるんですけど、衝撃とかはそんなにない。一方仮面ライダーは毎年マジ!?って感じのデザインを打ち出して動いたらカッコいいみたいな感じで解決している。人型のヒーローのデザインを楽しみたいなら仮面ライダーがいいかもね。スーパー戦隊は代わりにロボがあるので、これもこれで楽しめます。

 

ニチアサは面白いのか?

面白くなかったらオススメしないだろ…というのは当然なんですが、そうは言っても現実問題全部の作品が100点以上の面白さというわけではないです。アニメも連ドラもこの時間帯の番組は絶対外れないみたいな奴ってあるわけないし、そりゃそうです。

そんな中で毎週見続けるのは、自分にハマる作品に出会えた時の喜びが大きいから。1クールのアニメと比べて4クールの特撮はハイリスクハイリターンの賭けみたいなものかもしれないです。面白い作品をリアルタイムで1年追うの、絶対楽しいです。同じ時を生きて感想を言い合えたらもっと楽しい。だから、オススメしてるんですよね。(あとは自分が子供の頃から見るのを辞められていないという「業(ごう)」を他人にも見てもらうことで軽くしようという魂胆)

 

東大生1人が選ぶ、好きなスーパー戦隊

・『炎神戦隊ゴーオンジャー

車(乗り物)がモチーフのスーパー戦隊で、明るく爽やかな王道のスーパー戦隊作品です。いちばん好きなポイントは、合体ロボの「エンジンオー」。初めは3体合体なんですけど、最終的に12体が余す所なく全て1つの巨大なロボに合体します。まさに圧巻。置ける所があるならおもちゃを買いたいです。

 

・『海賊戦隊ゴーカイジャー

海賊とスーパー戦隊を題材にした、35作品記念のド派手な作品です。過去の作品の登場人物が登場し、宇宙から来た無法者ゴーカイジャースーパー戦隊の魂を継承する話。全部の戦隊は知らなくても心にヒーローがいる人なら見ていてアツくなることでしょう。

 

・『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー

『VS』というのは春くらいに現行VS1つ前の戦隊でやる映画(Vシネマ)の定番で、要はお祭りみたいなものなんですけど、この作品は映画ではなくTVシリーズで1年間VSをします。

VS形式にした結果片方の戦隊に子供人気が寄ってしまっておもちゃの売上に響いたとのウワサがあるんですが、ストーリーはめちゃくちゃ良かった。ロボもこれ急遽合体することにしただろ…みたいな合体があって、でもそれを許せるくらい話がアツイ。パトレン1号、朝加圭一郎が人気キャラです。朝加圭一郎がスーパーパトレン1号になる所まで見てください。

 

・『王様戦隊キングオージャー』

結局現行の作品がいちばんオススメ。

5つの王国が治める星チキューで、平和を守る王達の物語、そしてこれから王になる男の物語。正義なき王ラクレスに反旗を翻す自称「邪悪の王」ギラをレッドとし、パソコン1つでテッペンにのし上がったヤンキー総長のブルー、「ワタシの国」は誰にも奪わせないワガママ女王のイエロー、国のため民のためなら手を汚す知略家の大殿様ブラック、中立不動(だけど1人のときは…?)な裁判長にして国王(女)のパープルの5人で守護神「キングオージャー」を動かします。

物語の動き自体はまだ評価するほど動いてないんですが、ガッツリファンタジー世界って感じで映像が面白いです。

 

東大生1人が選ぶ、好きな仮面ライダー

・『仮面ライダー剣(ブレイド)』

トランプをモチーフにした仮面ライダーで、独特なセリフ回しや滑舌がしばしばネットでネタにされる…というのは置いておいて、普通に終盤にかけてしっかり面白くなる作品です。

ヒロイックな名言が多いのも好きなポイント。

登場するライダーは4人。(TVシリーズに限る、以後も同じ)

 

・『仮面ライダーW(ダブル)』

地球の記憶を込めたUSB型の「ガイアメモリ」を用いて戦う2人で1人の探偵ライダー。ダブル主人公の形式が異色なんですが、探偵ものは仮面ライダーの2話1エピソードのフォーマットにピッタリですし、バディものは王道でアツい。敵怪人も"記憶"がモチーフなので(「ティラノサウルス」みたいな具体物から「恐怖」みたいな概念まで)結構なんでもアリで面白いです。

さらにWは外伝作品も充実していて(後々恒例になる)Vシネマでのスピンオフや小説版の他に、正統続編としてのコミカライズ『風都探偵』が現在進行形で連載されています。単行本は今14巻まで出てる。元々マンガチックなキャラクターも多い世界観なので雰囲気そのままで本編終了後の物語を楽しめます。

登場するライダーは2人(Wは2人で1人としてカウント)。

 

・『仮面ライダードライブ』

「この男、刑事で仮面ライダー!」のキャッチコピーが印象的。ドライブの名の通りバイクに乗らずに車に乗る仮面ライダーですが、その分近頃の作品の中では相棒のマシンに乗っている時間が長い(気がする)。Wと似ていて刑事ものなので事件編解決編で2話1エピソードに上手くハマっています。モチーフは勿論、車。

ドライブが好きな理由は色々あるんですが、やっぱり欠かせないのは2号ライダーのマッハ。次回予告で「このライダー、"ライダー"!」って書かれてるのが良すぎる。ってだけじゃなくてお調子者に見せかけてすごくデカい感情を抱えてる人で…すごく良い。顔も良い。

それから、幹部怪人がめちゃくちゃ魅力的なんだ…怪人としての矜恃、プライドがあって最期も泣ける。1年間見てきた甲斐があったと思える。

あと竹内涼真の演技の成長が見どころです。

登場するライダーは3人。

 

・『仮面ライダーエグゼイド』

ゲームと医療という一見繋がりが全然無いような2つのモチーフを「命」の物語として描くことで綺麗に繋いだ作品。個性的なドクター達と時にぶつかり時に共闘する、多人数ライダーものの作品です。

脚本家が45話全部1人で書ききったのでお話の変な所が少なく、アドリブも上手に効かせていてシンプルに面白いです。途中からノリノリでネタに走ることになるキャラがいるんですけど、そのノリを好きになれるならオススメ。

個人的にはちょうど高校に入学したあたりで物語が加速しはじめて新生活のドキドキと物語のハラハラが重なってヤバかったみたいな思い出補正がかかってます。

登場するライダーは8人。

 

・『仮面ライダーギーツ』

結局現行の作品がいちばんオススメ。

ギーツのモチーフは狐と銃。物語は「バトロワもの」をモデルにしていて、ライダー同士が競い合う過酷なゲーム「デザイアグランプリ」を勝ち抜き願いを叶える様子を見る、という感じです。だいたい8話ずつくらいで1個の◯◯編みたいな感じになっていて、それぞれちょっとずつ違うゲームを味わえます。

そういえば本作では大の仮面ライダーファンである◯◯◯さんがレギュラーで出演し、我々も嬉しくなりました。

そろそろ最終盤なので、今見始めてクライマックスに追いつきましょう。ここからが、ハイライトだ!

 

ニチアサ特撮はどこで見れる?

リアルタイムの放送はテレ朝系で毎週日曜午前9時(仮面ライダー)、9時30分(戦隊)から30分放送してます。

サブスク配信について、東映公式の「東映特撮ファンクラブ(TTFC)」では映画等含めほぼ全ての作品が定額で見られます。最新作も放送が終了したその日の10時から見ることが出来ます。ただ、ちょっとアプリが使いづらいのと特撮だけで月960円するのとで最初からはオススメしづらい(ハマったら全部あるのでこれがオススメです)。

テレ朝公式のTELASAでも最新作を放送終了後すぐに見ることができます、時々スピンオフを独占配信することもあります。過去作は何個かピックアップしてある感じですね、まあ少ないです。(僕は契約はしてないです)

現行の作品の見逃し配信は他にAmazonプライムビデオでもやっていて、こちらは放送後すぐではなく水曜日になってから最新話が更新されます。過去作もTELASAと同じくらいですがあります。先程紹介した『W』『エグゼイド』もあります。映画もいくつか見れるようですね。Amazonオリジナルで『仮面ライダーアマゾンズ』が制作されていて(最近は他のサービスでも見れるようになってきてますが)元々アマプラ配信限定の作品なのでかなりダークな雰囲気です。(まだ見てないので誰か一緒に見ましょう)

あと確かAbemaTVとかでも見逃し配信(1週間?)があった気がします

 

その他のサービスについては仮面ライダーはここから配信状況が見れます。

放送・配信一覧 | 仮面ライダーWEB【公式】|東映

戦隊も似たような感じで新しいの以外はU-NEXTとかHuluとかでみれると思います

 

おわりに

いかがでしたか?仮面ライダースーパー戦隊は今も挑戦を続けており、毎週日曜日にたくさんのオタクを楽しませています。正直、4クールあるし作品の好みとかもあると思うんで勧めづらいんですけど、だからこそまずは現行の作品から見てみてほしいです。一緒に少年の心になりましょう。

 

 

おまけ

好きな作品の所で触れてない好きな作品とかを語ります。見やすいように数絞らないといけないのは大変なんでね…

 

・『侍戦隊シンケンジャー

侍がモチーフの戦隊で、志葉家当主をレッドとし、志葉家に仕える4人の侍(とレッドの幼なじみの寿司屋)が戦隊として戦います。

名乗りが「シンケンレッド、志葉丈瑠!」「同じくブルー、池波流ノ介!」って感じで本名名乗りなのが侍っぽい…?

主演が松坂桃李でシナリオ的にもかなり人気の高い作品です。

これも余り無しのクソデカ合体をします。

 

・『獣電戦隊キョウリュウジャー

スーパー王道の作品。スーパー戦隊見たいならこれ見ておけば間違いないってくらい王道です。

変身の時、踊ります。

 

・『宇宙戦隊キュウレンジャー

主題歌がめちゃくちゃ良い。朝にピッタリの爽やかなヒーローソングです。

初期メンバーが9人で最終的に12人になります。1人を相手にそんな人数で戦って卑怯じゃなイカと思うかもしれないんですが、◯◯◯◯は◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯なので、大丈夫です。

 

・『機界戦隊ゼンカイジャー』

45作品記念の作品で、非常にハチャメチャ。初期メンの人間メンバーがゼンカイザー/五色田介人1人で、ほか4人が機械のキャラクター(変身するとロボっぽくなる)です。あまりにも自由すぎて、気持ちがいいです。追加戦士のツーカイザーも痛快な男です。敵側のライバル戦士であるステイシーザー、めっちゃ良いキャラで明るいゼンカイジャーの世界観にちょっとした曇りをもたらしてくれます。

 

・『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』

ゼンカイジャーがめちゃくちゃにハチャメチャだった次の作品がこれで、これもまた「暴」の作品でした。なんなんだろう、めちゃくちゃだし、人間関係のドラマだし、スーパー戦隊の王道からありえないくらい逸脱してる。そのくせ「アバターチェンジ」で他の戦隊の姿を借りて戦うこともできる、これ結局なんだったんだ?

ドンモモタロウ/桃井タロウがまずめちゃくちゃな男で、でも他のメンバーもそんなに常識の枠にとらわれてなくて、訳が分からない。けど魅力に溢れる作品だし、すごく面白い。

スーパー戦隊に慣れてきて刺激が欲しくなった時に、見てください。

 

・『仮面ライダー電王

平成仮面ライダーシリーズの中でも屈指の人気作で、主役の野上良太郎を演じたのは佐藤健でした。味方側の怪人が良太郎に憑依して戦うため1人5役(どころではない)の演じ分けが必要だったのですが、見事に演じ分けられていてすごいです。味方怪人もかなりコミカルな感じで(人気だし俳優を呼ばなくてもなんとかなるし時間を旅できる設定が便利ってことで)映画とかによく出てくれる印象です。

 

・『仮面ライダーキバ

結構異色作なんですが、でもウケる人にはウケる作品って感じです。

物語は2008年/1986年の2軸を並行して描いていて、父と息子それぞれに流れるメロディ、現在と過去が織り成すハーモニー、ニチアサにしては珍しい恋愛要素を交えた独特のリズム…とにかく他のライダー作品には無いような面白さがあります。

子供の頃キバ〜ディケイドの1年半仮面ライダーを見てなかったんですが、子供はこの話理解できるのかな…ってくらい複雑な構成にチャレンジしている作品ですね。

 

・『仮面ライダーオーズ

欲望がテーマの作品で、無欲な青年、火野映司が仮面ライダーオーズになって欲望の化身的な怪人と戦います。これも味方側に怪人がいるんですけど、本来幹部級の存在でありながら映司とお互いに利用し合う、変わったバディを形成しています。バディものは面白いんで、オススメです。

 

・『仮面ライダー鎧武(ガイム)』

ちょうど僕が中学生になるくらいの作品なんですけどこれがこのクオリティじゃなかったらそこで見るのやめてたかもしれないです。ってくらい厨二感ある面白い作品。

初めの方はダンスグループの若者たちが陣取り合戦みたいな感じでライダーバトルをしているんですが、それだけでは終わらない。フルーツ×鎧武者のライダー達が繰り広げる、禁断の果実×天下分け目の戦い。脚本はまどマギなどで知られる虚淵玄さんです。

 

・『仮面ライダーディケイド』『仮面ライダージオウ

それぞれ平成ライダー10,20作品記念の作品で、どちらもクロスオーバー的な要素のある作品です。

ディケイドは9つ(+‪α)のライダーの世界を旅する中でその世界のライダーと共に戦い、世界を破壊する、みたいな感じ(?) ここでのライダーはいわゆるオリジナルキャストではなくて再解釈した世界みたいな感じで、元の主人公を知らなくても楽しめるし、知っているともっと楽しめるみたいな感じ。

ジオウはタイムジャッカーという存在によってライダーの歴史が歪められる中で、平成ライダーたちの思いと力を継承して、最高最善の時の王者を目指すみたいな感じ。歴史が歪んで変身できなくなってる設定ですがオリジナルのキャストが多数出演してくれます。

どっちもクロスオーバーの都合上全部とは言わずともいくつかの作品は見てからの方が楽しめるとは思いますが、逆にこれを見て元の作品を知るということもできるのでいつ見てもいいかも。

 

一旦以上ということで。

最後に見たことある/ない作品に触れておくと、

仮面ライダーは昭和が全部未履修で平成はクウガ、アギト、ファイズ響鬼が未履修。

スーパー戦隊はざっくりゴーオンジャー以降が記憶ある(その前5つくらいは見てたけど記憶ないとかそんな感じ)

時間ある時に見ようとは思ってるので見たい作品がある人(知り合い)は同じくらいのペースで見るやつやりましょう、是非。